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所沢市学童クラブの会のなりたち と これから・・・



 共働き家庭など小学生が放課後「ただいま」と帰ってくるところが学童保育所です。(※)

 NPO法人所沢市学童クラブの会は、しないのおよそ1400人の子どもたちが通う26の学童保育施設を運営する団体です。総会で保護者、OBなど会員から選ばれた理事が代表しています。

 40数年前、新所沢団地住民の強い要望で北小学校わきに市立学童保育所(新所沢留守家庭児童室)が一ヶ所つくられました。ほかは、三ヶ島やこぶし団地など地域の保護者が民家を借り、自主運営で始めました。

 のちに所沢市は「建物を提供し運営費を補助するので運営は保護者でやってほしい」として、経費の半分を補助するかたちで定着し、全市的に広がりました。

 学童保育は、今でこそ「市の事業」といわれていますが、2002年ごろまでは保護者会契約の民地に市がプレハブを建てたり、貸家の学童もありました。

 そういった手探りのなかで、保育料や指導員の働く条件がバラバラだった学童保育を、先輩父母や指導員たちが地域を超えて、夜な夜な話し合いを重ね運営維持と条件整備に尽力。20年越しで25の地域の共同運営学童を一つにし、1999年にNPO法人となりました。

 保育園に公立と民間があるように、行政の責任ある制度のもとなら「市民立」の運営があっていいし、その方が今のよい所を継承発展できる。でも、25施設分の委託料が束なるとばく大な額となるため、NPO法人なら信頼性を確保でき、市民的に合意されると考えました。

 また、市民に開かれた組織として目的と事業を明確にし、情報公開と政治的宗教的中立性をあらわせるNPO法人化は、「共同保育」の良さを失わずに市民の手で公的な事業にしていけると考えました。

 孤立しがちな共働きやひとり親世帯の子育てにとって、地域のつながりは、しんどいながらも「共同」ならではのかけがえのない財産です。

 学童保育は主に共働き家庭の子ども事業ですが、あちこちに保護者という子育ての拠点があると思えば、共働き家庭も地域の一員としてつながり、子どもが育つまちづくりにささやかな貢献ができると考えています。

 所沢を、子どもたちが愛されて育つふるさととなるように、安全で安心な放課後と、市民みんなの財産となる学童をめざしています。NPO法人として自立しつつも、子育て運動を広げるため自己完結しないで、広く市民と手をつなぎ目標に近づきたいと考えています。

 ※「学童保育」の法律上の名称は「放課後児童健全育成事業」その施設を「(放課後)児童クラブ」とよんでいます。ですが、施設の名称は「学童クラブ」、「学童保育所」、「育成室」、「ホーム」と地域によりさまざまです。所沢市での呼びかたは、かつて「留守家庭児童室」現在は「児童クラブ」(生活クラブ)です。私たちは自主運営で創設したときから「学童保育」「学童クラブ」と呼んでいます。

 

 





一日のながれ

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